渡り鳥かぜの潮目を見つけたり
風冴えて通学路にも吹き抜けり
冬晴れやいつもの道の影長し
ひかる陽の水面におちる小春かな
短日や野を歩むればけしき去り
夕みぞれみぞれのままの高瀬川
さびしさや夜道の湿る冬時雨
ひとりでも酒あればよし冬の夜
一月や待合室の蛍光灯
雪道を小幅で歩く靴が鳴く
雪路暮れ音しみ入りて風の止む
冬夜汽車じっと動かぬ天井灯
しんとして雪つもりゆくコップ酒
あかるさは枕灯のみや冬の夜
朝寝坊障子の外の冬晴れや
雪だるま雪かきあとに鎮座する
長廊下硝子戸越しの冬日差し
路地裏の土間に湯気立つ冬日かな
冬の道桜と気づく人もなし
寒暁や始発列車の踏切音
東雲に雪嶺遥か手を洗う
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