夏の空大海の水を吸い上げる
蝉時雨畳に触る浜の砂
夏の天背泳ぎすれば音の消え
目の前の肩で一息黄金虫
もっと鳴け時空を制す蝉の声
なみぎわに足元とられ我ひとり
ひぐらしの声聞きながらスイカ食う
手花火やけむり流れて風涼し
夏深し五泊六日のバンガロー
税関を通り過ぎればそこは夏
白浜にゆれる月影椰子の下
ひく波にサンダルもぐる夏の朝
波音の肚に響くや夏の昼
夏夜風窓を閉じれば窓の外
空港がこの地最後の地面かな
見上げると空はまっくら夜店路や
ほおずきやええやろ買うて買うてえな
子供らを墓が見守る夜店かな
夏の夕山のすそ野の足湯場や
夕焼けや染まる家屋のあかるさよ
夕暮れに山際光る畦道や
夕暮れに山際光る畦道や